18経営事項審査(経審)について/町田市の税理士こぐれ会計事務所

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相模原市、町田市の関与先に多い建設業関係の企業のうち国、地方公共団体の公共工事を入札する会社は建設業許可の取得と経営事項審査は避けられないです
地方は公共工事ですかね
まあ少額、緊急の随意契約なんかは経審は不要みたいですが
財務的視点で見なきゃいけない部分もあり、はじめはなかなか複雑に感じます
経審 の概要を見ていきます

■経営事項審査(経審)とは

国、地方公共団体などが発注する公共性のある施設や工作物の公共工事を発注者から直接請負うために建設業者が必ず受けなければならない全国統一の基準の資格審査です
建設業許可を受けている者は、原則、誰でも経審を受けることができます
公共工事の入札参加資格を得るには、「入札参加資格要件」「客観的事項」「主観的事項」の項目により資格審査を受けることになります
資格審査にあたっては、欠格要件に該当しないかを審査したうえで「入札参加資格要件」に合致した建設業者は、「客観的事項」と「主観的事項」の審査を受け、「発注者別評価」の審査結果を点数化して順位・格付けが行われます
このうちの「客観的事項」にあたる審査が「経営事項審査」で、審査項目は建設業者の経営規模の認定、技術力の評価、社会性の確認、経営状況の分析となっています

■経営事項審査項目の内訳

・経営規模(X評点)
完成工事高(X1)
自己資本額(X2)
利払前税引前償却前利益(X2)

・経営状況(Y評点)
負債抵抗力:純支払利息比率・負債回転期間
収益性・効率性:総資本売上総利益率・売上高経常利益率
財務健全性:自己資本対固定資産比率・自己資本比率
絶対的力量:営業キャッシュフロー・利益剰余金

・技術力(Z評点)
技術職員数
元請完成工事高

・その他の審査項目(W評点)
労働福祉の状況
建設業の営業継続の状況
防災活動への貢献の状況
法令遵守の状況
建設業の経理の状況
研究開発の状況
建設機械の保有状況
国際標準化機構が定めた規格による登録の状況
若年の技術者及び技術労働者の育成及び確保の状況

・総合評定値
総合評定値(P)は、経営状況分析(Y)と経営規模等評価(X・Z・W)の結果により算出した各項目を総合的に評価したもの

■経営事項審査の流れ

①都道府県から建設業許可を取得

②決算日から2ヵ月以内に決算報告書作成

③決算日から4ヵ月以内に決算変更届を都道府県へ提出

④国土交通大臣指定の登録経営状況分析機関に経営状況分析を申請

⑤経営状況分析機関から経営状況の評価(Y)の「経営状況分析結果通知書」を受け取る

⑥建設業許可行政庁に経営規模等評価を申請と総合評定値(P)を請求する

⑦「経営規模等評価結果通知書」、「総合評定値通知書」を受け取る

⑧公共工事の発注機関ごとに入札参加資格審査の請求(指名願)へ

公共工事を受注しようとする建設業者の経営を、事前に評価する経営事項審査のなかで、企業を会計的な立場から点数化するのが経営状況分析です

総合評定値Pは総合評定値はいわばその業者の成績で申請業種ごとに算出され、経営規模を表すX、技術力を表すZは申請業種ごとに異なります
X1からWの5評点にそれぞれのウェイトを乗じて総合評定値Pが算出されます
総合評定値P=0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W

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